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Windows 互換モードで昔のアプリを使う!

「昔使ってたソフトを windows10 でも使ってみる!」

windows XP 以降のwindowsには、旧OS互換モードという機能があります。
しかし、新しいOS上で未対応ソフトが動くかも知れない程度の互換性なのであまりあてには出来ませんでした。そのため、新OS上で旧OSをエミュレートすることで未対応ソフトを動作させることが一般的です。

じつは、win7からwin10への移行にあたって、ついでと言っては何ですが古いデータの整理をしました。フロッピーディスクなんかは、数百枚廃棄処分です。DOS時代のものからですが、中には残しておきたいデータもあるけど、残念ながら今のOSでは動作しないアプリで作成したものがほとんどです。特にwin 3.1時代に愛用していた「クラリスワークスfor win」(ビジネス用統合ソフト)で作成したワープロ文書や表計算データを再活用しようと、win XPで試してみましたが動きませんでした。

仕方なく、win98 用に中古ノートを購入するも、I/Oが動作せず、仕方なくもう一台中古ノートを購入してクラリスワークスが動作する環境を構築しました。古いOSを久しぶりに使ってみて分かったのは、最近のOSの使い易いこと! むかしはすべてのデバイスにドライバーを組み込んでいたことを思い出し、最近のOSのお手軽さを思い知ったのでした。(笑)

おまけに、ネット上で入手できるドライバー類はXP以降になってるようで、win3.1や95、98、2000などはすでにPC博物館入りのようです。おかげで念願のクラリスワークスは動作するようになったものの、苦労してwin98を復活させたわりには他に大した使い道もなく、やはりこれからは旧マシンを大事に使うのではなく、最新のPC上で旧OSをエミュレートするのがベストなのだと理解できたのでした。

しかし今回の作業にはまだオチがあるのです。

win XPの互換モードで動作しなかったクラリスワークス
中古PCを入手する他にはバーチャルPCなどのエミュレータ使用以外に方法はないだろうと、当然のことwin10では無理と諦めていたのですが、win10の互換モードで動作したのです。さすがにこれには驚きました! 中古PCをさがして、98SEをセットしたあの苦労は何やったのか~~~

ということで、windows10 での互換モードの使い方などを備忘録

互換モードを設定するアプリケーションのアイコンを右クリックして、プロパティをクリック。

互換01
プロパティーの(クラリスワークス)の互換性タブをクリック。
互換02
「互換モードでこのプログラムを実行する」にチェックを入れ、windowsのバージョンを選ぶ。
互換03
適用をクリックして、OKをクリック!
互換04

以上で、設定したアプリケーション(クラリスワークス)を起動すると互換モードで実行される。

 

おまけに、windows10に「クラリスワークスfor win 」をインストールするとき、仮想DOSマシン(Virtual DOS Machine:VDM)を、windows10が自動でインストールしてくれました。
至れり尽くせりでした。^^

NTVDM-1

NTVDM をインストールするかどうか聞いてくる。

NTVDM-2

インストールするを選ぶと自動でしてくれる。

 

windows10 アップグレードのお誘いが鬱陶しい

win10 up

windows10への無償アップグレードが、日本時間7/29までと迫ってきました。
しかし、無償アップグレード対象のPCでも、ドライバーの対応が出来てなくて実際windows10が満足に使えないPCもあります。わが家にも対象PCは5台ありますが、じっさいアップグレードしたくないPCもあり、アップグレードしないでそのまま運用したいものにとって、このwindows10へのアップのお知らせは鬱陶しくてたまりません。

この案内が始まった当初は、更新プログラム(KB3035583)を削除して、再び重要な更新に現れないよう更新プログラムの非表示設定すればよかったが、その後マイクロソフトはあの手この手で押し売りのごとく、GWX.exe (Get Windows 10(X))を復活させてきた。そのつど対応してきたが、流石にこのいたちごっこには疲れてしまい、半ばあきらめかけていた。どうせもうじき期限切れやしと・・・

Get Windows 10」を完全に殺す方法は幾通りかあるようですが、簡単に設定してくれるソフト(「Windows 10へのアップグレード抑止設定ツール」)がありました。あと1ヶ月少々の押し売り表示ですが、これで我慢せずにバイバイできます。詳しくは次のブログをご覧下さい。

「プログラマから見たWindows 10 番外編~Windows7/8.1からのアップグレードを抑制する方法」

 

<関連項目>
「Windows 10 無償期間が過ぎても無償アップグレードを維持する方法」

「Windows7のサポート期限はいつまで?2016年中に対策すべき2つの理由」

 

ブートマネージャーを編集する

Windows Boot Manager
手持ちのアプリやデバイスの関係で、32bitWindows10に無償アップグレードしたくて、Windows7 64bit のPCに 32bitの Windows7をインストールしてみた。マルチOSで、デュアルブートするつもりではなかったので、64bit OSがインストールしてあったC:ドライブに、32bit windows7を新規にインストールしたところ、このようにブートマネージャーが現れるようになってしまった。

手抜きをせずに、C:ドライブのフォーマットを済ませてから行えばよかったのだが、win7のインストーラーがしてくれるものと思い込んでいたので、【新規インストール (カスタム)】 という形で再インストールする事になった。結果、以前の Windows のファイルは「Windows.old」という名前のフォルダで残り、「ProguramFiles(x86)」なんてフォルダーまで残ってしまった。ま、これらのフォルダーは少々面倒な手続きを踏む必要はあるものの、削除すればすむ事なので良かったが、問題は上記のブートマネージャーの出現なのです。 (参考:Windows.old フォルダーを削除する方法 魚拓

どちらを選択して起動しても問題なくwindows7 32bit が起動する。インストール時にどこかで手順を誤ったか、それともインストーラーの仕組みなのか、OSはひとつ(Windows7 32bit)しかないのに LOADERには二つあるように書き込まれてしまったようだ。
一行分削除すれば解決するのは分かるが、いったいこの情報はどこに書き込まれているのか?
たしか以前のNTローダーは、起動ドライブ直下に在る boot.ini ファイルに書かれていたのをテキストエディタで編集した記憶があるが、windows7にこのファイルは見あたらない。調べてみました。

Windows Boot Manager に用いられる。BCD は、レジストリと同等のフォーマットを持つデータファイルに格納される。このファイルは、(EFI ファームウェアが用いられるマシン上で)EFI システムパーティション、または(PC/AT互換機ファームウェアを用いるマシン上で)システム・ボリュームの \Boot\Bcd パスのいずれかに配置される。
(ウィキペディアより引用)

このBCD (Boot Configuration Data) はバイナリーファイルなので専用のエディターが必要になり、Windows7ではbcdedit.exeというコマンドを使うそうです。

スタート → すべてのプログラム → アクセサリー → コマンドプロンプト(右クリックで「管理者として実行」)

管理者コマンド-1

 

bcdedit を実行すると現在の状況が確認できる。
C:\windows\system32>bcdedit

boot loader-1
確かにブートローダーが2個あるので、current を残して、もう一方のIDを削除してみる。
c:\windows\system32>bcdedit /delete {8cd2d9b1-7c05-11de-842e-b4611d44fefa}

うまく削除できたようなので確認表示してみる。
c:\windows\system32>bcdedit

boot loader-3
ブートローダーが1件削除されました。
これで、windows を再起動してみると思惑通り、ブートマネージャーは現れなくなりました。

他に、OS上で「Windows ブート マネージャー」の設定画面から、ブートマネジャーの入力待ち時間(初期設定は30秒)を短く変更する事でもそれなりの対応は出来そうでしたが、根本解決にはならないので、bcdeditコマンドを実行してみました。

プロパティ

コンピュータのプロパティ → システムの詳細設定 → 詳細設定タブ「設定」

 

ちなみに、今回はブートマネージャーの編集ですみましたが、BCD(ブート構成データ)ファイル自体が壊れてしまってマネージャーが立ち上がらなくなったようなときには、「システム回復オプション」から Bootrec.exe コマンドでトラブルシューティングするようです。

参考: 手動による Windows ブートローダーの復元  魚拓
Windowsの起動に関する問題をトラブルシュートし修復する方法  魚拓

 

やっとXPの仕組みを覚えたと思っていても、win7 には通用しない。で、今回のようなトラブルシューティングだけで半日を費やしてしまいます。こういった作業を繰り返してようやく win7 の仕組みを理解し始めても言ってる間に世の中は windows10 。ほんま、こりゃぁ大変だわ。
ということで、忘れないうちに備忘録しておきます。^^;